関大映研のブログ

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KFC Diary

Filmmaking is our Blood

こんばんは。今回の担当、一回生の廣田です。

我々映画研究部は、11日から13日にかけて合宿を行っておりました。
行き先は南紀白浜。宿から歩いて三分もかからず海水浴場へ出れる中々良い立地の場所でした。
三回の先輩方は最後の、二回の先輩方は恒例の、我々一回は最初の合宿となりましたが、非常に充実した三日間であったと思います。
観光内容も、アドベンチャーワールドやらエネルギーランドやらのお馴染み観光地に行く人。はたまた渋く、千畳敷熊野古道へ足を運ぶ人。そして海オンリーでお財布に優しく遊び倒した人などなど、様々です。
深夜に行われた水鉄砲合戦やら、何の因果かビンゴ大会で当たったメイド服を無駄にノリノリで着用した可哀想な人間やら、色々印象に残っていることはありますが、一番印象に残っているのは二日目に行った花火でしょうか。内容は省きますが、死ぬほど笑ったことはここに記しておきます。
楽しかったです。いや、本当に。


さて、映研らしい話も一つしましょうか。

今回行った白浜といえば海岸。
海岸といえば我々的には日本海、または太平洋。
太平洋といえば?

そう、「パシフィック・リム」ですね。
そうですよね?
そんなわけでパシフィック・リムの話をしましょう! ね!


パシリム


あらすじ

2013年、突然未知の巨大生命体が太平洋の深海から現われる。それは世界各国の都市を次々と破壊して回り、瞬く間に人類は破滅寸前へと追い込まれてしまう。人類は一致団結して科学や軍事のテクノロジーを結集し、生命体に対抗可能な人型巨大兵器イェーガーの開発に成功する。パイロットとして選ばれた精鋭たちはイェーガーに乗り込んで生命体に立ち向かっていくが、その底知れぬパワーに苦戦を強いられていく。


パニックホラー「ミミック」や、幻想ホラー「パンズ・ラビリンス」。そしてアメコミ原作「ヘルボーイ」などを監督したギレルモ・デル・トロの最新作。
芦田愛菜ちゃんのハリウッド初デビュー作だったり、菊地凛子が出ていたりもしますね。
色々書いてありますが要は「怪獣が出たんで巨大ロボット作って殴って殺そうぜ!」って映画です。
ストーリーはベッタベタのヒーロー物、深い人間ドラマはほぼありません。
その代わり、予算はほぼ全て巨大ロボと怪獣と街がブッ壊されていくのを描き切ることに費やされました。
まず間違いなく人を選ぶ作品でしょう。


でも僕としては 最 っ 高 でしたね。


あの巨大質感溢れる殴り合い、殴り合い、そして殴り合い!
個人的には、今のところ今年の映画で一番面白かったと思っています。
ネタバレしないように魅力的なとこだけ語ってみましょう。

まず敵である怪獣がアツい。
こいつらは謎の侵略者が太平洋の海の底から送り込んでくるのですが、重厚なスケールがきちんと表現できていて、なおかつ観客にわかりやすく「こうなったら面白い」というツボを抑えて暴れてくれるので、バトルのキマリ具合に非常にのめり込めます。
監督曰く、全て着ぐるみにしても動けるようにデザインしたということで、日本の怪獣リスペクトが伺えます。劇中での呼称も「KAIJU」ですし。
やっぱりマグロ食ってるどこぞの巨大イグアナとは違いますね。

そして味方の巨大ロボである「イェーガー」
奇しくもどっかの駆逐してそうなやつと名前が被ってしまったこいつらもまた本編の主役です。
劇中に登場するロボットは、どの機体も作成した国があるのですが、どれもお国柄を反映した塩梅になっており、

「とにかく肉弾戦が得意でカウボーイチックな」アメリカ製
「赤くてカンフーチックで三本腕という奇抜な性能」中国製

などなど。造形はシンプルかつ、結構奇抜なものも多いのですが、それが格好良く動いてしまうのだから不思議です。
個人的には「古臭くて無骨、しかし現役の原子力で動く」ロシア製の「チェルノ・アルファ」という少々危ないネタの機体が気に入りました。
後で知りましたがモデルはガンダムのザクらしいです。監督も好きなんでしょうね。

ストーリーは……先程も言いましたが、ベッタベタのヒーロー物で、良く言えば王道、悪く言えばご都合主義の陳腐ですが、これでいいのです。
特撮においては王道くらいが正解なのです。
「なんで通常兵器が効かないからって巨大ロボで行くの?」とか「もっと飛び道具つけろよ……」とかは野暮なのです。
設定でちゃんとそれに対する理由付けは存在するので、それを調べてみて「自分は何でそうじゃなきゃいけないのか知ってるぜイヤッフゥ!」などという妙な優越感に浸るのもアリといえばアリかもしれませんが。


ともかく、あの迫力は絶対に劇場で見るべきだと考えます。
まだやっているはずなので、皆様も是非劇場へ足を運んでみては如何でしょうか。


それでは今回はこの辺で。