関大映研のブログ

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KFC Diary

Filmmaking is our Blood

一回生の稲垣雄樹です。

先日の学園祭にて、我々映画研究部は、上映会をしていました。
来場者数は、四日間でなんと1200人を突破!
ご来場頂いた皆様、誠にありがとうございました。

さて、映画研究部は、一ヶ月後にも大きなイベントを控えています。
12月10日〜13日に行われる、後期上映会です。
完全新作はもちろん、初監督作品や、過去作品の続編などが上映予定なので、
老若男女、多くの方に楽しんでいただけると思います。

もちろん、入場無料なので、時間があればぜひお越し下さい。
というか、時間がなくても観に来ましょう。

前置きはこのくらいにして、オススメの作品を紹介したいと思います。
少しネタバレ気味なので、ご注意を。

今回紹介するのは、1989年発売のOVA作品
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(以下『ポケ戦』)です。
この作品は、1979年放送の第一作『機動戦士ガンダム』の
裏で起きた事件を描く、いわゆるスピンオフ作品です。
しかし、『ポケ戦』を観るにあたって、予備知識はほとんど必要ありません。
(必要な知識は、ジオン公国が地球連邦政府独立戦争を挑んでいることくらいです)   

主人公は、中立地帯に住む小学生、アルです。
戦争の現実を知らず、軍や兵器に憧れている彼は、
ジオン軍の特殊部隊「サイクロプス隊」と偶然出会います。
戦争が、つまらない日常を変えてくれると期待するアルは、
彼らと交流を深めていきますが、次第に戦争の残酷さを、身を以て知っていきます。

戦争や兵器に憧れることは、誰でも一度はあると思います。
しかし、それらの兵器は、人殺しの道具です。
それに気付くのは、だいたい小学校高学年くらいでしょうか。
『ポケ戦』は、あの頃感じた複雑な気持ち、切なさを思い出させてくれる作品です。

観るときは、ハンカチを用意しましょう。
ラストシーンは、涙なしには観られないと思います。
そして、二度目の鑑賞では、最初からもう涙腺が緩んできちゃいます。

ここまで読んだら、「人間ドラマばっかりの、地味な作品じゃないの?」と
思ってしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。
確かに、他のガンダム作品と比べると、どうしても戦闘シーンは少なくなってしまいますが、
それでも魅せるところではキッチリと魅せてきます。

序盤の、ズゴックEとハイゴックによる、北極基地強襲シーン、
そして何といっても、サイクロプス隊のミーシャが搭乗する、
強襲用モビルスーツ(人型機動兵器)「MSー18E ケンプファー」!
もう、格好良すぎます。

曲線的なフォルムに、グフを彷彿とさせる、青いボディ。
劇中では、工場内での組立シーンも描かれました。
ロケットランチャーや二丁バズーカ、そしてショットガンを乱射し、
連邦のエース部隊(と思われる)スカーレット隊を一瞬にして
全滅させた姿は、メチャクチャ格好良いです。

余談ですが、アーケードゲーム機動戦士ガンダム ガンダムvs.ガンダムNEXT』
及びその家庭版『機動戦士ガンダム ガンダムvs.ガンダムNEXT PLUS』では、
ケンプファーを使用できます。
ゲーム中での強さはともかく、劇中での活躍や、
パイロットであるミーシャのキャラクターと相まって、
使うのが非常に楽しいです。
しかし、その続編『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』ではまさかの未登場、
最新作である『機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブースト』にすら
未だ参戦していません。
バンナムは一体何を考えているんでしょうかね。
ガンキャノン、ドム、ケンプファーなどは、そろそろ復活参戦しても良いのでは?
あと、早くジェリドの機体やバンデットも出して欲しいです。
Gメカやアヴァランチ、セブンソードとかは本当に要らないから。

少し脱線しましたが、『ポケ戦』は本当に名作の中の名作です。
30分×6話と、とても観やすいので、
時間のあるときに一気に観るのがオススメです。

さて、話は180°変わって、これから公開する映画について少しだけ話します。
約2週間後、11月22日(土)に公開予定の、クリストファー・ノーラン監督の最新作
インターステラー』です。

予告を観る限りでは、まだストーリーの全貌はわかりませんが、
とりあえず傑作になると期待しています。

思えば、この映画の特報が出たのは、ちょうど一年前だったような気がします。
この一年、本当に長かった・・・。

ノーラン監督の作品については、もっともっと話したいことがありますが、
もうすぐ『ガンダム Gのレコンギスタ』が始まるので、
今回はこれで終わりにしたいと思います。