はじめに
どうも、皆様、お元気ですか。
そろそろ、お馴染みになってきました。映画研究部3年・大矢哲紀です。
今回の作品、昨日まで神戸の新開地にあるお気に入り映画館"パルシネマ"さんで上映していたので、それに合わせて頑張って投稿しようとしたのに、普通に間に合いませんでした。(安定のポンコツ)
本日も、どうぞ、よろしくお願いいたします。
今回の作品
『愛と青春の旅だち』
監督:テイラー・ハックフォード
あらすじ
舞台はワシントン州にある海軍航空士官養成学校。そこにやって来た一人の若者・ザック・メイオ。不遇な少年時代を生きてきた彼は、13週間に及ぶ過酷な訓練プログラムの中で、かけがえのない友情、情熱的な愛、弱き自分との葛藤を経験し、少しずつ一人の人間として成長していくが...。
見どころ
観終わった後、純粋に
「僕だって、愛と青春の旅立ちしたかったよ!!」
と思いましたね...。(ゆとり世代、恋愛経験ゼロ、ヘタレ男子の軽薄な感想。)
失礼しました。少し取り乱しました。笑
本作の見どころは、何といっても、誰しもが楽しめる愛と友情のドラマでしょう。ヒロイン・ポーラとの情熱的な恋模様、親友・シドとの熱い友情。過酷な訓練が描かれる物語だからこそ、ありふれたように見えるそれらの描写が、より印象的に残る作品と言えるのかもしれません...。
ただ、正直言うと、それらの描写に少し違和感があるのも正直なところ。そもそも恋人・ポーラとの出会いのきっかけは、玉の輿を狙って彼女とその友達が養成学校を見学しに来たところから始まりますし、公開当時のパンフレットには「愛して、愛して、愛しぬいて、女は、はじめて幸せになれる!」って書いてあるし。(笑)
全体的に社会が「こうあるべき」と定めたような当時の男女観が、とにかく古臭くて、少し恥ずかしく感じてしまいました。(ゆとり世代、恋愛経験ゼロ、ヘタレ男子の軽薄な感想。その2)
というか、個人的にはヒロインではなく、主人公と同じく士官候補生として訓練に参加するケイシー(演:リサ・アイルバッハー)というキャラクターの方が、純粋に魅力的だったのですが、誰か分かる人いません??
あと、結構いい奴だった親友・シドの 衝撃の顛末のおかげで、ラストシーンは全く清々しい気持ちになりませんでした☆
解説
何といっても本作で最も注目すべきは、若き日のリチャード・ギアさんでしょう。『プリティ・ウーマン』にさえ、まだ出演しなかった彼にとって、本作は最初の代表作になったはず。
ちなみに、パンフレットを読むと、この後、リチャード・ギアさんが『勝手にしやがれ』(監督:ジャン・リュック・ゴダール)のハリウッド版に出るという内容があり、調べてみると、実際に『ブレスレス』というタイトルの映画を見つけたのですが、どんな映画か気になって仕方がないです。(笑)
また、本作は監督の経歴にも注目して欲しいところ、監督を務めたテイラー・ハックフォードさんは、大学卒業後、平和部隊のボランティアとしてボリビアに滞在、ここで8mmカメラを手にしたことから、映画を撮ることになったのだとか...。
この時の過酷な経験や、映画を撮りたいという彼の強い情熱がなければ、本作は生まれていなかったのかもしれません。
軍隊の訓練もの
本作同様、軍隊の訓練物と言えば、様々な名作があります。名匠・スタンリー・キューブリック監督が訓練によって精神が崩壊していく青年たちとベトナム戦争の空虚さを描いた『フルメタルジャケット』、トム・クルーズ主演で新作の公開も控えている青春ラブストーリー『トップガン』、挙げだすとキリがなさそうなジャンルなので、これぐらいにしておきますが、本作に一番近かったのは、意外にも音楽青春映画である『セッション』だったかもしれません。
『LALALAND』監督のデビュー作となった本作は、主人公と鬼教官の切迫した練習シーンが印象的で、本作における主人公・ザックと教官・フォーリー軍曹の訓練シーンに通ずる部分がありました。
今回の小道具
訓練に耐えきれず任意除隊することを「DOR」といい、そのキーワードが本作で何度も登場するのですが、そんな言葉に合わせて、紙飛行機を折ってみました。
『愛と青春の旅だち』観ました。
— Tetsuki Ohya (@tetsulikemovies) 2019年8月6日
鬼教官との13週間にも及ぶ過酷な訓練を通し、精神的に成長していく主人公の姿が印象的でした。
自分だったら、開始3時間でDOR(リタイア)する気がしますね...。 pic.twitter.com/mRZMLB5MGL
おわりに
というわけで、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は Cinema KOBEさんでも絶賛上映中の『ブルース・ブラザーズ』を紹介する予定!果たして、上映終了までに投稿することはできるのか??乞うご期待!!