関大映研のブログ

ようこそ関西大学映画研究部のブログへ

KFC Diary

Filmmaking is our Blood

映画がみたい

寒い道 単位ばかりを 追い駆けて

 東京が六年ぶりの大雪に襲われたというニュースがTVに映し出されるのを見て
「東京で雪が降って駅が止まろうが、人が滑って頭打とうが俺の知ったことか。とっとと次のニュースにまわしやがれ」と悪態つきながら、積雪を羨ましい目で見ている。それほどに大阪には雪が積もらなくなって久しくなりました。

私事ではありますが、昨年末に人生初のロードバイク(FELT Z85 2012)を購入しました。しかし年が明けても、テスト続きで、通学以外に遠出に使うことも出来ず、映画に関しても見ていないDVDがリビングに溜まるという非文化的な生活を送っております。

つい先日のテストで「人工臓器について述べよ」との問題があったので、「衣服は皮膚を補強するための人工臓器であるため、現代人で人工臓器と関わりを持たない者はいない」と書きました。コレはとある漫画の台詞を引用したものですが、テストが終わってなるほどよくできた台詞だと思いました。

衣服は皮膚を補強する人工臓器である。冬になるとその台詞は一層重みを持ちます。靴と靴下が無ければ、自分はアスファルトの上を歩くことは出来ません。これは自分の祖先が畦道を歩くことも同じだったでしょう。

とすると自転車も足を補強する人工臓器ではないかという考えが頭の中に浮かびました。これはやや強引かとも思うも、自動車の様に化石燃料も電気も用いず、自らの心臓を原動力としてただ少量の金属とゴムを使うそれはある意味では人工臓器かと思えてきました。しかもコレは他の人工臓器と比べてもはるかに耐久性が高くエネルギー効率のよい機械です。

自分はこの優秀なモノをただただ単位を得るための道を進む為だけに使ってきました。寒い中起き出して、凍る様な朝を息を切らしながら大學へ進むことに使ってきました。

しかし金曜日にテストも終わって、ようやく別のことに使う道が見えてきました。二月になったら、自転車屋でヘルメットを買います。映画を見に行きます。そして、何処かに雪を観に行きます。春になるまえに、きっと。

若木翔平