関大映研のブログ

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KFC Diary

Filmmaking is our Blood

『へレディタリー/継承』見たよ。コッ!!!!!!!!!!!!!

はじめまして、映画研究部2年の山中です。

ブログを書くのは初めてですが、近頃、映研内でブログブームが到来しているようで、私も挑戦してみたいと思います。

 

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出典:https://twitter.com/hereditaryjp?s=03

『へレディタリー/継承』

今回紹介する作品は、私が今年最も楽しみにしていたホラー映画、『へレディタリー/継承』でございます。もう4月くらいに何やらとてつもなく怖い映画が公開するらしいという記事を読んでから、ずーっとずーーーーっと『へレディタリー』のために生きてきました。

 

そこまで、楽しみにしてたってことは、お前はよっぽどホラー映画が好きなんだと思われるかもしれませんが、私、大のオバケ嫌いでビビりです...はい。けれどもホラー映画って他ジャンルと違い、人を恐怖に陥れるために様々な工夫がなされていて、それがかっこよくて見てしまうんですよね...

 

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『Stand by Minohー継承ー』ポスターより


もう1つ、本作に注目していた理由があるのですが、私がこの夏休みに制作した映画、『Stand by Minoh-継承-』と『へレディタリー/継承』のサブタイトルが同じなんです!こんな偶然があってよいのでしょうか?『SbⅯ』の公開日11月1日『へレディタリー』の公開日が11月30日、はい、完全にやられました。パクられてしまったんです!悔しい!(実際は楽しみすぎて私がパクりました...)

 

<11月ホラー月間>

日本では長らくB級請負人だったニコラスケイジが最愛の妻を奪ったカルト集団をぶちのめす『マンディ 地獄のロードウォリアー』

www.finefilms.co.jp

どこか可愛げで哀愁のある幽霊のホラー?映画『ア・ゴースト・ストーリー』

www.ags-movie.jp

意味が分かると震えがとまらないサバイバルホラーイット・カムズ・アット・ナイト

gaga.ne.jp

人食い姉妹vs超クソガキの台湾映画『怪怪怪怪物』

www.shochiku.co.jp

今年の11月はホラー映画が熱く、その締めくくりとして、11月30日に『へレディタリー』が公開されるのです。私は全て制覇しましたが、断然『へレディタリー』が最恐で、最後にふさわしかったです。ちなみに『マンディ』は個人的に殿堂入りしました...

 

<今、最注目の映画制作&配給会社、A24>

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=uCtPrrLqdRU&t=1s

11月ホラーの中で、『ア・ゴースト・ストーリー』、『イット・カムズ・アット・ナイト』、『へレディタリー』の3作品は全てA24という映画制作会社が制作、配給しています。

 

いったいA24の何が凄いのかと申しますと、この会社は、一風変わった、社会性の強い、カルト的な、趣向を凝らした、今風な映画というように、普通な映画とは一味も二味も違うような映画をバンバン輩出しており、世界中のシネフィルから今最も注目されている会社なんです

 

過去作にはラララとの激戦を制した『ムーンライト』、ブリラ大活躍の『ルーム』、今年カルト映画として話題になった『アンダー・ザ・シルバーレーク』など、確かに一風変わった映画ばかりですよね。他にもたくさんありますが、詳しくは下記のサイトで確認してください!

 

そして、『へレディタリー』はこのA24配給作品の中で歴代最高のオープニング興収を達成しています。やばいでしょ、もうパンドラの箱は開いちゃってんだょn......

www.google.co.jp

 

『へレディタリー/継承』感想

これ、見た直後に書いてますが、まだ震えが止まりません...やばいよ、怖すぎるよ!!!もう前情報で伏線がやばいとか評論家絶賛とかA24とかで空高く上がっておりましたハードルを火星経由くらいの余裕を持って飛び越してくれました。んとに凄まじい。

あらすじ

ネタばれ厳禁色が強いので詳しく内容をお伝え出来ませんが、あらすじとしては、祖母の死をきっかけに、死よりも残酷な運命と、想像を絶する恐怖が家族を襲う。といったところでしょうか。(パンフ丸パクリ)

 

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出典:https://www.imdb.com/title/tt5715874/mediaindex?page=4&ref_=ttmi_mi_sm

似ている作品としてはヨルゴス・ランティモス『聖なる鹿殺し』を思いつきました。この作品はギリシャ神話をもとにしたポストハウスアポカリプトホラーでしたが、『へレディタリー』も1700年代のヨーロッパ伝承に登場するぺイモンという悪魔の名が登場します。どこかキューブリック的な1点透視なショットの多様も両作に共通してると思います。

 

演出

最初から最後まで空間を舐めるように動くドリーショット奇妙な奥行きを生み出す1点透視図法など、的確に観客の不安を煽るカメラワーク

 

シンセサウザーのような機械的な音弦楽器の重低音を合わせた絶妙に気味の悪い音楽

 

ミニチュアと現実世界を繋げたり、夢と現実、昼と夜を瞬時に切り替えるというような映像トリックを作り出す編集

 

首ちょんぱっぱ見えそうで見えない少し見えるお婆コッ超絶こっくりっさん、などのホラー演出

 

そのどれもが凄まじく、画面にくぎ付けになるはずです。特に、一家の娘さんの「コッ」という口慣らし癖があるんですが、それがもうね半端なく怖いです。ほんとうにアイデアの勝利というか、普通に聞いたら何ともない「コッ」に何度も心臓をえぐりだされそうになるんですよ...

 

脚本、伏線

脚本もとてつもなく作りこまれており、祖母の死から闇にのまれていく一家の母、父、長男、長女の全員にフォーカスを当てていて誰が主人公かも分からず、それぞれに悩みを持たせることで全員に感情移入してしまう。

 

そしてタイトルの持つ意味は何なのか、いったい誰が何を継承するのか、一家に襲い掛かる絶望がそれを徐々に明るみにしていき、最後には衝撃の結末が待ち受ける。

 

本作は一度見ただけでは分からない伏線が多いと話題になっていますが、登場人物達の言葉を注意して聞いておくと最後にガッツポーズできるでしょう。アイテムではなくセリフの伏線がすさまじいです。

 

演技

演出も脚本も素晴らしいですが、本作をより高めているのが俳優の演技です。特に一家の母、アニー役のトニ・コレット長男ピーター役のアレックス・ウォルフです。

 

トニ・コレットは『シックスセンス』や『リトル・ミス・サンシャイン』で数々の賞にノミネートされた演技派女優で、本作でも祖母の死に翻弄され、一家に迫る災いに思い悩む一家の母を見事に演じています。彼女が叫ぶ姿にベストスクリーム女優賞を上げようという声もあるそうです。

 

アレックス・ウォルフ新『ジュマンジでロック様になってた子ですね。その時はあまり印象深くありませんでしたが、なにやらハリウッドで最も注目されている若手俳優の一人らしく、今回は本当に素晴らしかったです。『CMBYN』のシャラメ泣きに引けを取らない、ちょんぱっぱハンドル握り泣きや、顔面もぐらたたきを披露してくれました。

 

長女役のミリー・シャピロちゃんも凄かったですが、怖いので触れません。

 

<最後に>

いやーほんまに楽しめました『へレディタリー/継承』!と初ブログ

 

それにしても監督のアリ・アスターさん、これが長編デビュー作て...恐るべき才能の持ち主だと思います。しかも『へレディタリー』は自身の実体験をもとにしてるらしいです。何があったんやホンマ

そして、これからはサスペリアのために生きます。

gaga.ne.jp

 

えー、書いてたら夜が明けてしもたので、、別れのあいさつです。

 

「ぺイモン万歳!」「コッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

ボヘミアン・ラプソディ その2

こんにちは、2回の清武です!

ダンケルクぶりの登場でございます、お久しぶりです。

 

さて、今回は題名の通り『ボヘミアン・ラプソディ』について書いていこうと思います。「この前も『ボヘミアン・ラプソディ』感想書いてたじゃないか!」と思ったそこのあなた、いつもブログ見ていただいてありがとうございます。そうなんです、映研ブログで扱うのは2回目。前回はてっちゃんがめちゃくちゃ素敵な文章を書いてくれました!必見!

が、私も書いてみたい!ということで。拙い文章ではありますが、最後までお付き合いください!

 

今回私は、TOHOシネマズ梅田のスクリーン1、ドルビーアトモス対応のスクリーンで観てきました。なんとなーく11月24日に行ってきたのですが、偶然にもフレディ・マーキュリーの命日だったようで、ほぼ満席に近い状態でした。

 

感想はずばり、「劇場でもう一回観たい…!」。映画館の大きなスクリーンで、大きな音で、Queenの音楽を楽しめる。もう、それだけで満足でした。今の時代、スマートフォンや家のテレビで簡単に映画を観ることができてしまいます。netflixamazon primeに関しては、ネット上でしか公開しないオリジナル作品もあり、「映画=映画館で観るもの」という方程式は崩れかけている、というかもはや崩れていると言えるのではないでしょうか。そんな時代に、この『ボヘミアン・ラプソディ』。スマホの画面の何倍もある映画館のスクリーンで映像を楽しみ、イヤホンとで聴くのとはわけが違う映画館の音響で、音が体に響くのを感じる。まるでQueenのライブ会場に来ているかのような臨場感。改めて、「映画館で映画を観ること」の価値を感じることができたように思います。だからと言って、netflixの映画や、家での映画鑑賞を否定するわけではなく。そこには映画館とは違った価値があるから、それに相応しい楽しみ方をすればいい。でも、たまには映画館に行って、映画を「体感」して、劇場内に広がる一体感を味わいたいなあ、なんてことを思いました。

 

恥ずかしながらQueenの楽曲は数曲しか知らなかったのですが、十二分に楽しむことができました。個人的には、曲ができていく過程のわくわく感がたまらなかったです。が、Queenのファンの人が観たら私の何倍も楽しめるんだろうなあ、と思うとちょっと悔しかったり。

 

と、まあ今回はこのくらいで。『ボヘミアン・ラプソディ』の魅力、映画館の魅力が少しでもお伝えできていれば幸いです。最後に一つ、この映画、猫好きの皆さんは必見です。

 

 

画像:https://www.foxmovies.com/movies/bohemian-rhapsody

映画観賞会『2001年 宇宙の旅』

どうも、お久しぶりです。

映画研究部2回生(年生)の大矢です。

「また、お前かよっ!」と思った方、前回も読んでいただきありがとうございます。

( ̄ー ̄ゞ

 

まぁ、そんなこんなで今回は11月1日に映研部員数人で行った

映画観賞会」について振り返ろうかと思います。


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まず、「映画観賞会とは何だ!」という方のために説明させていただきますと、、、

こちらは関西大学映画研究部の定期イベントの1つでして、1か月ないし2か月に一度、予定の合う部員で一緒に映画に行こうというイベントでございます!

 

2019年に新1回生になるみなさん!すごい楽しそうでしょ!

(この時期から来年の新入部員を増やそうとするスタイル。笑)

 

ちなみにこれまで、

『夜は短し、歩けよ乙女』や、

『スプリット』

ダンケルク』(IMAX)

オリエント急行殺人事件』に、

今年は

レッド・スパロー

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

犬ヶ島』などなど。

改めて見ると中々選りすぐりの作品を見てきました。

(思い出せば、新入生歓迎行事として見に行った『レッド・スパロー』は完全に事故物件でしたけどね、、、内容的に。笑)

 

と、このイベント、どうやって作品を選ぶかと言いますと、実はみんなで見たい作品を出しあって決める、超民主主義システムでございまして、そのため、今回も色々な候補が出ました。

 

アンダー・ザ・シルバーレイク

gaga.ne.jp

 『ヴェノム』

www.venom-movie.jp

 

search/サーチ

www.search-movie.jp

 

カメラを止めるな!

kametome.net

 

 『ジョニーイングリッシュ  アナログの逆襲』

johnnyenglish.jp

 

 

『GODZILA 星を喰う者』

godzilla-anime.com

 

クワイエット・プレイス

quietplace.jp

 

色々な意見が出ているなか、

満を持して、僕の案も出すことに...。

『2001年 宇宙の旅 IMAX版』

https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=2390

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出典:https://twitter.com/warnerjp/status/1042647832832827392


 

結局、最後は『search/サーチ』と『2001年 宇宙の旅 IMAX版』の一騎討ちになり、幸運なことに『2001年...』が選ばれることになったのでした!

 

ところで、なぜ、僕がこの作品を選んだのかと言いますと、それは2週間前の出来事まで遡ります... 。

『2001年 宇宙の旅』がIMAXで2週間限定で上映されていると知っていた僕は、「時間が空いている間にすぐ行かねば!」と決意し、夜勤バイト明けに観に行くことに...。

しかし、その結果、序盤爆睡。おまけに終盤のあるシーンでは、あまりにインパクトが強すぎて、体が至るところから震えだし、わりと本気で死を意識するという惨劇に...。笑

そういう事情もあって、今回は私的なリベンジの意味も込めて、本作を激推ししたのでした。笑

 

話は戻りまして、そんな本作。

これまでの説明からもお察しの通り、中々クセの強い作品でございまして、映画研究部の部員がどうリアクションするのかも楽しみな1作でもありました。

序盤数十分に渡り続く台詞のない猿たちの無駄なたわむれ、

謎に1つ1つのカットが長すぎる印象的なシーンの数々、

終盤に訪れる地獄のようなトリップ映像。

大学で授業を受け持ってくれている映画に詳しい先生は本作を

あのよく分からなくて何だか眠くなる映画」と答え、

我ら映画研究部顧問に話を聞いてみても、

若い頃に観て、現実と夢の世界をさまよっていた」と言った問題作。

 

しかも、そんな本作を学園祭上映会*1日目の終わりに観に行くという過酷スケジュールに映研部員はどうなったのか??

* 年に三回行われる関大映研による自主制作映画を上映するイベントの1つ。

 

それでは、感想に行ってみましょう!!

 

オープニングから、妙に心をかき乱される数分間の暗転で幕を開ける本作。

DVDやTVなどで見たことのある方は、このシーンにそこまでの意味を感じなかったかもしれませんが、さすがは音響抜群のIMAX

そこに広がる闇はまさに宇宙の闇。

とてつもない不安感を感じさせる不穏な音楽は、

まるで「宇宙に一人放り出されたような逃げ場のない孤独」を感じさせます。

 

さぁ、そして、物語は最初の難所、

もはや、ほぼサイレント映画といっても過言ではない

猿のたわむれパートへ‼

 

何度目かの鑑賞となる僕は、このシーンがのちの展開の大きな伏線となるシーンであるため、ひたすら生真面目に目を向けていました。

しかし、なにか、おかしい。。。

横で何か、むせび声が聞こえるのです。

不穏に思った僕は、横の横に座っていた後輩・小松の顔を見てみることに...。

すると、彼が自分の持ってきたハンドタオルで顔を覆っているではないですか。

一体、何が起こったのか。

それはその直後、タオルから顔を出した彼の表情を見て理解することになりました...。

「やべぇ、コイツ、完全にツボに入ってやがる...。」

 

そりゃ、落ち着いてみれば、大の大人が中に入って「ウギャーウギャ―」奇声をわめき続けているシーン。

それも、昨今公開されていた『猿の惑星』シリーズのようにモーションキャプチャーが発達している時代だったらまだしも、猿の姿がちゃっちいこと、このうえない。

(もちろん、50年前と考えればすごいんですが)

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出典:https://youtu.be/7keOHwygIqk


 

しかも、このシーン、音量が静かになるところが随所随所に差し挟まれていまして、もうこれは完全に

『笑ってはいけない2001年宇宙の旅

 

劇場が時折、静寂に包まれる中、必死に声を抑える小松。

しかし、ついに、そんな彼にトドメを刺すシーンがやってきました。

 

おもむろに地面から骨を拾う猿。

そして、流れる名曲『ツァラトゥストラはかく語りき』の調べ。

そのちゃっちな見た目と壮大な音楽とのギャップ。

映画史に残る名シーンといっても過言ではないそのシーンでさえ、もう、今の彼にとってはただの笑撃シーンへと変容していました。

 

「デー、デー、デー、デデーン!!」

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出典:https://youtu.be/hOlrxxPoyn4


完全に彼の腹筋は崩壊。

結果、持ってきたタオルに顔を埋めながら爆笑している彼の姿を見て、僕もつられて笑ってしまいました。

 

マジでスタンリー・キューブリック監督すいませんでした...。

 

その後、どうなったのかはお察しの通り。

中盤に差し挟まれる休憩時間には、

一体、あの黒い物体は何なんだ!

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出典:https://youtu.be/hOlrxxPoyn4


そもそも、ストーリーの意味が分からない!

などなど疑問が続出。

 

案の定、鑑賞後には

全く意味が分からず、終盤は終始眠かった

という意見まで...。笑

 

しかし、一方で「観ておいて良かった」という意見や、「めっちゃハマった」というメンバーもいたのは事実で...。

 

やはり問題作とは様々な意見を生み出すものなんだということを実感いたしました...。

 

あ、ちなみに僕の意見では、

もはや、本作はオーケストラのミュージックビデオだったのだと捉えています。(笑)

流れる映像のテーマはズバリ「生命の誕生」

 

そう思えば本作で登場する宇宙船”ディスカバリー号”の見た目、

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出典:https://youtu.be/hOlrxxPoyn4

 

そして、それが向かう先が真ん丸な惑星「木星」であったこと、

終盤に登場するトリップシーンと、ラストシーンの新たな生命体。

これらのことを思い出すと、なんだか本作は受精」の比喩のようにも感じられました。

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出典:https://youtu.be/hOlrxxPoyn4

 

てなわけで、

賛否両論を生んだ今回の観賞会、果たして次回の作品ではどうなってしまうのか?

 

今後も更新予定の関大映研のブログ、

是非、お楽しみに~!!

『ボヘミアン・ラプソディ』の試写会に行ってきました!

どうも映画研究部2回の大矢です。

今回は来るべき10月30日。同じく映研2回の中島と映画『ボヘミアン・ラプソディ』の試写会に行ってきたので、その感想を書いていきたいと思います!

 

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http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/より拝借

 

映画『ボヘミアン・ラプソディ』とは

本作は伝説的ロックバンド”クイーン”とそのボーカル"フレディ・マーキュリー"さんの活躍を波乱万丈に描いた作品。

誰しも聞いたことのある多くの名曲と、ロックに生きた男たちの栄光と挫折に涙する感動の音楽伝記映画です。

実は製作の過程で主役が二転三転と変更になったり、監督が現場をボイコットしたりと紆余曲折があったそうですが、企画が明らかになって約8年ついに公開されることになりました。

 

詳しい経緯は僕の敬愛するこれらのサイトに書いてあります↓

www.ciamovienews.com

www.cinematoday.jp

 

いざ、映画館へ。

というわけで、今回は初めてイオンシネマ茨木に行くことに...。

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滲み出る一昔前の近未来感。笑

うぉー!!

僕の近隣にはイオンシネマがないので、こんな場所だったのかという驚き...。

古くて新しいというべきか?

ユニバのオープン当初からあるアトラクションのような何とも言えないPOPな色合いが、今見ると逆に斬新でした!笑

cinema.aeoncinema.com

 

というわけで、受付で試写状とチケットを交換してもらい、準備は万端!

この頃の時間は16:00過ぎ。

しかし、上映は18:30~

ありゃりゃ、気持ちが走りすぎて上映まで2時間半空いてしまいました。失敬、失敬。

というわけで、とりあえず、イオンモールにあるフードコートで腹ごしらえをすることに...。

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思いのほか、綺麗で大きかったフードコート

自分は朝ごはんと昼ごはんをあまり食べておらず、お腹が空いていたので「リンガーハット」で「まぜ辛めん」の大盛りを食べることにしました!

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リンガーハット」の「まぜ辛めん」

まぜ"辛"と言いつつも、辛いソースは、あとがけだったので、そこまで辛くなく、そぼろのようなお肉が空腹にぴったりな満腹飯でした!いや~、本当に美味しかった、美味しかった!!

おっと、気づいたら、ただの食レポになってしまった。笑

www.ringerhut.jp

 

と、そんなこんなで、時間をつぶしているといい感じに上映時間30分前になったので、映画館に戻ることに...。

「そろそろ、開場かな~」と思っていると、なんと入場口の横に『レディ・プレイヤー・ワン』でも登場したATARIの『PONG!』が…!

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これはテンション上がるでしょ...。

「なぜ、ここに?!」と思いつつ、火が点いてしまった僕は「これはやるしかねぇ...」と1ゲーム100円でプレイすることになったのですが、結果は10:5で負けでした。笑

おっと、どうでもいいことを書きすぎました。この後はしっかり、映画の感想書きます。

いざ、入場口へ!

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やはり入場口にも時代を感じる

 

ボヘミアン・ラプソディ』感想

てなわけで、鑑賞することになった本編。物語は予告編のイメージとはかけ離れた意外なOPから始まります。

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予告編より

まるで死の直前、死刑台へと向かう囚人のように荷物を整理し、一人で”あるライブ”へと向かうフレディ・マーキュリーさん。その姿は、死刑台へ向かう男の心情を歌ったと言われる表題曲『ボヘミアン・ラプソディ』とも重なります。

このシーン、観賞後に改めて考えると"孤独"という本作のテーマの一つを見事に表現した名場面で、終盤にも再登場する重要なシーンなのですが、OPと終盤では”ある違い”があります。

それは本編を見てのお楽しみですが、終盤になるにつれ、作品のテーマが少しづつ変容していくところ、そして、それに則してそのシーンがどう変わったのかにも注目していただきたいですね。

 

ところで本作。予告編ではさも”クイーン”や”フレディ・マーキュリー”さんの楽しそうな姿が登場しますが、本作で描かれるのはそれだけではありません。むしろ、しっかりと苦悩や挫折を描いているのが素晴らしいところ。

LGBTQ問題が重要視されている今だからこそ描くべき"バイセクシュアル"としてのフレディ・マーキュリーさんの姿や、スターならではの孤独、そして、エンターテイナーとしての重圧などなど、

本作は同じく20世紀FOXが製作し、大ヒットを記録した『グレイテスト・ショーマン』の後釜を狙っているという噂も聞きますが、そこにはなかった説得力が確かにありました。

 

そして、なんといってもクライマックス圧巻の21分。

正直、正統派な伝記映画として名曲の数々が手際よく使われていく序盤には、少し物足りなさを感じていたのですが、それも全て"大いなる前振り"だったのではないかと思えるほどの素晴しいラスト。

苦悩や困難をしっかり描いたからこそ盛り上がる最高の展開には、涙が止まりませんでした...。

 

映画というものは、「たとえ粗削りでも伝えたいメッセージや最高の瞬間があり、人の心を揺れ動かすことができれば名作」という価値観を持っている筆者ですが、この映画を観ると、それはフレディ・マーキュリーさんの人生にも重なるように感じました。

エンターテイナーとして生き、エンターテイナーとして悩み、エンターテイナーとして死ぬ。

そんな彼の姿は、今の私たちが観ても心に響くはず。

 

映画館であまり映画を観ない人にこそ、

今年最後、ぜひ観に行ってほしい新たなる音楽映画の大傑作。

 

もし、余裕のある方は音響が素晴らしいお近くのIMAXシアターDolby-ATOMOS対応劇場での鑑賞をオススメします!!

 

関大生には、こちらの2劇場がオススメ!!

IMAX対応

109cinemas.net

Dolby-ATOMOS対応

hlo.tohotheater.jp

 

 



2018年夏合宿のご報告!

 

映画とは何か...?

 

どうも、

最初に少し真面目な問いを突きつけることで、

ブログの更新をさぼっていた事実を忘れさせようとした

大映研2回・大矢です。σ(^_^;)

 

それはさておき、(←切り替えが極端に早い)

今回は折角なので、9月10日~12日に行った合宿の報告をしておこうかと...。

(ほとんどの写真が携帯で撮っているため、去年ほど画像はキレイではないです...。悪しからず)

 

まず、映画研究部の合宿って、何をするの?

と疑問に思っている方のために、今回の活動内容をざっくりと説明しておきますね。

 

・映画的教養の向上

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・基礎体力の向上

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・持久力の向上

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・脚力の強化

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・町の人との交流

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とこんな感じでしょうか。

少しずつ、おかしくなってないか?

 

てな感じで、

今回の合宿先は香川県

数年前、うどん県という新たな名前でPRをおこない、話題にもなりましたよね。

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旅先では早速こんなところも。

(にじみ出る政治色。笑)

 

実は二十四の瞳『世界の中心で愛を叫ぶ』『八日目の蝉』など、

邦画のロケ地として、よく使われた県でもあります。

知ったのが合宿の後だったのでどこのロケ地にも結局行けなかったという。一体、何を研究してるんだ。(笑)

 

ではここからはさらに詳しく

1日目から紹介していきます。

 

まず、着いたのが

FamilyMart

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あ、間違えた。

なんで、こんな写真撮ったんだ。おまけに空模様めっちゃ悪いし。

 

まず、最初に着いたのが

高松駅!!

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ここから、僕たちの旅が始まりました。

 

というわけで、1日目の行動範囲は高松駅周辺!

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(駅前で出迎えてくれた謎のキャラクター。どうやら、青鬼がモチーフのようです)

 

着いたのがお昼過ぎだったので、そそくさと宿にチェックインして、

早速お昼ごはんを食べることに...。

 

というわけで、せっかく香川に来たので、もちろんうどんを食します。

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訪れたのは、ざるうどんの宗家 川さん

年季の入ったキッチンが印象的でしたが、お腹が空いていたというのもあり、

普通においしかったです!

ただ、丸亀製麺の熱狂的信者である自分としては、倍ほどの値段に少しビックリしましたけどね。(笑)

 

その後、いったん、宿に戻って休憩することに...。

で、まぁ、合宿の空き時間ですし、トランプや人狼ゲームをしていたのですが、

途中で飽きたので、映画の本を読んだり、イナズマイレブン研究をしたり、DVDババ抜きをすることにしました。

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映画の本を読む、1回生・小松

 

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イナズマイレブンについて指導する筆者と、それを真剣に聞く小松

 

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 DVDババ抜きのババは『キス我慢選手権THE MOVIE』

※使用しているDVDはレンタル落ち商品です。

 

そして、晩御飯は骨付き鳥で有名という

一鶴さんへ!!

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これがまた食べ応え抜群のお肉で、なかなか噛み切れない。(笑)

しかも、相当塩辛いので、

ある部員は「これ一回、海水つけてるよね」と言う始末。(笑)

まぁ何はともあれ、うまかったので良し!!

 

あ、ちなみに、

帰り道を歩いていたら、こんなお店も...!

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 関大前メロンパン屋!?

ここ、チェーン店だったんですね...。

さすがに買って食べる余裕はありませんでしたが、

今回の合宿で一番の発見でした!

もっとあるだろ。(笑)

 

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あ、そういや、『てふてふ夫人(蝶々夫人)』の作者・プッチーニと記念撮影している様子を盗撮されました...。

 

というわけで、

2日目へ!

 

 まずは朝、体力づくりこそ映画研究の基盤だということで走り込みをすることに。

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まぁ、本当に撮ったの1日目の休憩時間なんですけどね。

 

2日目の主な行動範囲は小豆島!

 

フェリー乗り場から、

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さぁ、いよいよ小豆島へ!!f:id:kandaieiga:20180930233250j:plain

 

さよなら、高松。

(すぐ、戻ってくるけど...。) 

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「無限の彼方へ、さぁ行くぞ!」「……。」

 

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 なんだか、合宿っぽくなってきました。

 

そして、到着!!

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島のモニュメントが、

ドクター・ストレンジっぽくて、つい...。(笑)

 

※イメージ図

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Doctor Strange Official Trailer 2 https://youtu.be/HSzx-zryEgM YouTubeさんから 

 

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今回は、おのおのが自分たちの行きたいエリアにあわせ、2~3つのグループに分かれ、別行動をすることに。

 

運転免許保持者がいた3回生グループはレンタカーを使い、

小豆島オリーブ公園と醤油のマルキン記念館へ...。

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レンタカーのお店の看板を注意深くみると、シビアな現実が...。

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「もっと もっと 小豆島 来てね!!」

 

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小豆島オリーブ公園にて。絶景ですね...。

 

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マルキン記念館にて。いや~、合宿っぽいですね。(本日、2度目)

 

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合宿で肉体労働をさせられる男...。

 

 一方、その頃、筆者は...?

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海に思いを馳せていたのであった...。

 

というわけで海に行くため、わざわざ水着でやってきたのに、浜辺という浜辺はなく、

数十分間、町をブラブラすることに...。

 

と、そんなこんなでたどり着いたのが...、

エンジェルロード!!

 

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改めてみると、すっごい画になりますね...。

 

本来は潮の満ち引きの関係で渡ることはできないと言われていたエンジェルロードでしたが、何と運の良いことに見事に道が開かれていました!

 

 

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うぉ~!合宿っぽい!!←語彙力の欠如(笑)

 

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というわけで、居ても立っても居られなくなり、腕立て伏せをしました...。

 

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帰り道に遭遇した犬の置物。どことなく哀愁が...。

 

ちなみに、部員の中には直島に行った強者もいました。(笑)

 

 

その後、ことでん(ローカル電車)にのって、今回の宿に向かうことになったのですが揺れがスゴい。笑

あまりにも揺れすぎて、ロデオマシーンの様になっていたのですが、地元の人は平然としていて、驚愕でしたね...。

 

僕は一人でさながら『カンナムスタイル』みたいになっていたのですが...。

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 PSY - GANGNAM STYLE(강남스타일) M/V https://youtu.be/9bZkp7q19f0

YouTubeさんから

 

駅に到着...。

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まぁ、そんなこんなで、宿に着きまして、この宿がまたすごい!!

泊まったのは琴参閣さん。

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でかすぎて、写真に入りきりません。

 

入り口にロボットのpepperくんがいるわ、

中が要塞のように広いわで、テンションが急激に上がりました!

そして、何といっても晩飯が美味い!!

刺身や茶碗蒸しといった上品な料理は大学生にとって貴重なご馳走で、本当に感動しました。

余談ですが、料理を持ってきてくれた外国の方が、どうやら自分たちと同世代、しかも海外の留学生だったようで言葉の簡単に通じない異国の地で頑張る彼の姿に勇気をもらいました。(突然、真面目な話するヤツ。)

 

その後、「せっかくの合宿だから」と夜の街を散歩することになりまして...、

部員が撮った写真が中々良かったので、それで2日目を締めくくることにします。

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琴参閣といい、この写真といい、ガッタガタやないか。

 

 

 では、いよいよ最終日へ。

 

先ほど、琴参閣 さんが、とにかくすごいといいましたが、

この宿、朝ご飯もすごい!!

和食から洋食パンからデザートまで、あらゆるメニューが食べ放題

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大食いの筆者は1時間30分をかけ、

ごはんを3杯、(パン・デザートを除く)全てのおかずを食べつくしました。

これはマジで最高の朝食でしたね!!

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(食べ過ぎて、昼飯のうどんで死にそうになったのは、ここだけの話...。)

 

おっと、失礼しました。

いつの間にか、軽めの食べログになっていました...。

 

というわけで、最終日の行動範囲は、

琴参閣周辺!

 

実は宿の近くにはこんぴらさんこと

金刀比羅宮という神社がございまして、部員一同で歩いていくことに...。

 

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しかし、それが悪夢の始まりでした...。

 

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待ち受けていたのは、果てしない階段...。


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何とか、登ってきた部員たち。

 

 

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そこには、なぜか白い馬が...。

 

ということで、あまりにも疲れすぎたので、頂上まで登ることは断念。

その近くにあった施設・海の科学館へ行くことに...。

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で、ここがまた面白い施設で、船のヴァーチャルシミュレーターや、

時代を感じる昔ながらの船のラジコン、そして、当時のVFXをふんだんに使った貴重なサイケデリックな映像作品など、大人450円の入場料にしては、中々コスパの良い貴重な経験ができました...。

 

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 お立ち寄りの際は是非!

 

ちなみに、この後、余った時間で酒造りに関する資料館金陵の郷に行ったのですが、写真を撮り忘れていて、こんなものしかありませんでした。

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どうか、これで勘弁してください。

 

と、こんな感じで最終日は終了!!

最後に、こんぴらさんに登ったときに撮った集合写真を挙げておきます。

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三日間という短い時間でしたが、

いつもとは違う場所いつもとは違う景色で、新たな経験をたくさん積んだ今回の合宿

各々がこの経験から得たものを糧に、

これからの創作活動に臨んでいきたいと

思います。

みんな、がんばりました!

 

最後に告知です。

次回の上映会は11月1日から行われる

学園祭!

はたして、今年はどんな作品が登場するのか!?

意欲作だらけの上映会、皆様のご来場、部員一同心からお待ちしております!

 

 

 

 

 

P.S

あ、そういえば、最初に映画とは何かという問いかけをしましたが、

僕の答えはズバリフィクションであることです。

いや、誰も答え求めてない。(笑)

 

ドキュメンタリーだって、実話を基にした作品だって、事実の切り取り方が違うだけでフィクションになってしまうのでは...。

そういうわけで、今回の記事には多少のフィクションを盛り込んでみました。

 

どこが事実でどこがフィクションだったのか...。

気になった方は、是非、お近くの映研部員までお尋ねください...。