関大映研のブログ

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KFC Diary

Filmmaking is our Blood

映画は人生だ。<『未知との遭遇 特別編』研究報告>

はじめに

皆さん、こんにちは。お久しぶりです。

関西大学映画研究部3年の大矢です!

 

新学期がスタートしてから早一ヶ月。

いつの間にやら大学三年生になっていて、

正直、全く実感が湧かないのですが、

新一年生の入部といい、映画研究部も新たな風が吹いてきました!

 

ところで、なぜ今回、僕がブログを書いているのかというと、

みなさんにある上映イベントを知っていただきたいから!

 

それは、

午前十時の映画祭!

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出典:https://twitter.com/asa10eiga/status/1100969213735231488

映画が好きな人なら一度は聞いたことがあるかもしれませんが、

これは名作映画を一年かけてリバイバルする試み。

2010年にスタートし、これまで数百本の作品を上映してきたそうですが、

残念ながら今年で終わってしまうことが決定してしまいました。

 

しかし、この映画祭、なんと学生の鑑賞料金が500円なんです!!

普通の映画館では大学生料金が1500円、

お得なファーストデイでも1000円なので、これは本当に格安!

今では中々映画館では観ることの出来ない名作の上映ですし、

是非、みなさんにも参加してほしい。

というわけで、そのスゴさをお伝えするために、

自ら足しげく通うことにしました。

 

目標はズバリ全作品制覇!!

それに合わせて、まずはルールを作ることにしました!

ジャジャン! 

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まぁ、最後は既に達成出来ていない気がしますが、

気を取り直していきましょう!笑

 

今回の作品

それでは、まず、一本目!

未知との遭遇 特別編』

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出典:https://eiga.com/movie/49880/gallery/2/

本作は言わずとしれたスピルバーグの名作。

宇宙人という存在を友好的に描いたことや、

キャッチーな劇中楽曲などが有名なSF映画の名作です!

 

あらすじ

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出典:https://www.imdb.com/title/tt0075860/mediaviewer/rm1560567040

突如、街に出現したUFO。UFOを追い求めるうちに家族や周囲から孤立していく主人公。

息子を誘拐され、UFOを探すシングルマザー。

未知との遭遇」に翻弄される人々のもとに、ついに彼らは降り立った...。

 

見どころ 

宇宙船と交信するシーンが最も有名な本作。

しかし、そこに至るまでが中々ヤバイ

序盤、UFOを目撃した主人公。

彼は謎の光を浴びておかしくなるんですが、そこからの行動が本当にヤバイ。

色々な物で山の形を作っては壊し、作っては壊しを繰り返し、

しまいには家の庭から土やら草を持ってきて、部屋の中に作り出す始末...。笑

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出典:https://www.imdb.com/title/tt0075860/mediaviewer/rm2237868032

これ可愛い子供たちが登場するから、何とか観てられるんですが、

彼らがいなかったら本当にただのサイコホラーですよ。

(同様に宇宙船と遭遇した未亡人は、キャンバスにひたすら山の絵を書き殴ります。笑)

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出典:https://www.imdb.com/title/tt0075860/mediaviewer/rm2584750592

あと、どうでもいいんですが、主演のリチャード・ドレイファスさんって、

どことなく『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ジュラシック・ワールド』のクリス・プラットさんに似てません?

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出典:https://www.imdb.com/name/nm0695435/mediaviewer/rm2656357888

もし、現代版リメイクが作られたら、主演は彼で間違いないでしょう。(笑)

 

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出典:https://www.imdb.com/title/tt0075860/mediaviewer/rm1176782848

ちなみに劇中、謎のおじさんが出てくるのですが、「誰やこれ?!」と思っていると、

フランス映画の巨匠・フランソワ・トリュフォーさんでした。(写真中央)

なんだこの映画。笑

 

解説

本作を観て思ったことは、たくさんあるのですが、

なにより思ったのは、この作品は監督の人生そのものなのではないか?ということ。

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出典:https://www.imdb.com/name/nm0000229/mediaviewer/rm1343166208

そもそも本作の発端が、監督自身が幼少期に体験した不思議な出来事に起因していて、

冒頭部分、家族でUFOを探しにいくシーンはほとんど実話なんだそうですが、

他者に理解されず苦悩する主人公の姿は、

見事にユダヤ人・失読症という理由でいじめられたという彼自身にも通じます。

また、社会からいかなる反発に合おうと自分の信念を貫き通す姿は、

ファンタジーやSFを撮り続ける監督自身が投影されているように思いました。

 

実録・未知との遭遇

余談ですが、今回鑑賞した際、映画がスタートしたタイミングで、

ドンドンという音が鳴り出しまして...。

何かと思ったら、超重そうなキャリーバッグを持ったおばあさんが、

場内の階段を上がるごとに地面にキャリーバッグを叩きつけて登ってきていました...。

席に向かうときには割と大きな声で「すいません。前、通ります」って言うし、

昔の映画館では珍しい光景ではなかったのかもしれませんが、

現代人の僕からすると、それこそ、これが未知との遭遇でした...。

 

今回の小道具

twitterで呟く画像用に作った映画に関する小道具を紹介するコーナー。

というわけで、今回は劇中、宇宙船との遭遇でおかしくなってしまった女性

が描いていた「例の絵」を参考に作ってみました。

 

おわりに

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

というわけで、次回は『E.T』について投稿予定!

果たして、飽き性な筆者が本当に投稿することができるのか?

いつ、更新するのか?今後も、どうぞお楽しみに~!!