どうも、お久しぶりです。
映画研究部2回生(年生)の大矢です。
「また、お前かよっ!」と思った方、前回も読んでいただきありがとうございます。
( ̄ー ̄ゞ
まぁ、そんなこんなで今回は11月1日に映研部員数人で行った
「映画観賞会」について振り返ろうかと思います。
まず、「映画観賞会とは何だ!」という方のために説明させていただきますと、、、
こちらは関西大学映画研究部の定期イベントの1つでして、1か月ないし2か月に一度、予定の合う部員で一緒に映画に行こうというイベントでございます!
2019年に新1回生になるみなさん!すごい楽しそうでしょ!
(この時期から来年の新入部員を増やそうとするスタイル。笑)
ちなみにこれまで、
『夜は短し、歩けよ乙女』や、
今日は劇場鑑賞会で「夜は短し歩けよ乙女」を鑑見ました。原作本、四畳半神話大系の原作・アニメを全て見た部員はまあこんなものかと言っていましたが、原作の記憶が曖昧、四畳半を半分しか見ていない僕からするとこの二時間何を見ていたのかと思ってしまいました。ララランド・京都好きは必見です。 pic.twitter.com/t4vkrU2IiG
— 関西大学映画研究部 (@kandai_eiken) 2017年4月28日
『スプリット』
今月の劇場鑑賞会で「スプリット」見ました。主人公が去年卒業なさった先輩に、女子高生の一人が同期に見えたので冒頭から楽しく、オープニングとエンディングの演出で心落とされました。僕は大好きです。 pic.twitter.com/RnZzZ90h1m
— 関西大学映画研究部 (@kandai_eiken) 2017年5月15日
これからみんなでダンケルクをIMAX見に行きます! pic.twitter.com/Esy1WnOTaV
— 関西大学映画研究部 (@kandai_eiken) 2017年9月20日
『オリエント急行殺人事件』に、
今年は
『レッド・スパロー』
劇場鑑賞会@大阪ステーションシティシネマ!
— 関西大学映画研究部 (@kandai_eiken) 2018年4月15日
レッドスパローを観ましたが…みんなで観るには刺激が強い映画でした。が、面白かった!
来ていただいた皆さん、ありがとうございました🌟 pic.twitter.com/KLlR4Ha0HI
『犬ヶ島』などなど。
6月の映画鑑賞会は『犬ヶ島』でした!
— 関西大学映画研究部 (@kandai_eiken) 2018年6月17日
本学の教授もお墨付きだった本作。
何といっても、クセが強い!
しかし、これまでにない映画を観れて大満足でした!!
※2枚目は唯一、写真OKだった映研部員の様子です。#犬ヶ島 pic.twitter.com/VMpaXAl810
改めて見ると中々選りすぐりの作品を見てきました。
(思い出せば、新入生歓迎行事として見に行った『レッド・スパロー』は完全に事故物件でしたけどね、、、内容的に。笑)
と、このイベント、どうやって作品を選ぶかと言いますと、実はみんなで見たい作品を出しあって決める、超民主主義システムでございまして、そのため、今回も色々な候補が出ました。
『ヴェノム』
『ジョニーイングリッシュ アナログの逆襲』
『GODZILA 星を喰う者』
色々な意見が出ているなか、
満を持して、僕の案も出すことに...。
『2001年 宇宙の旅 IMAX版』
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=2390
結局、最後は『search/サーチ』と『2001年 宇宙の旅 IMAX版』の一騎討ちになり、幸運なことに『2001年...』が選ばれることになったのでした!
ところで、なぜ、僕がこの作品を選んだのかと言いますと、それは2週間前の出来事まで遡ります... 。
『2001年 宇宙の旅』がIMAXで2週間限定で上映されていると知っていた僕は、「時間が空いている間にすぐ行かねば!」と決意し、夜勤バイト明けに観に行くことに...。
しかし、その結果、序盤爆睡。おまけに終盤のあるシーンでは、あまりにインパクトが強すぎて、体が至るところから震えだし、わりと本気で死を意識するという惨劇に...。笑
そういう事情もあって、今回は私的なリベンジの意味も込めて、本作を激推ししたのでした。笑
話は戻りまして、そんな本作。
これまでの説明からもお察しの通り、中々クセの強い作品でございまして、映画研究部の部員がどうリアクションするのかも楽しみな1作でもありました。
序盤数十分に渡り続く台詞のない猿たちの無駄なたわむれ、
謎に1つ1つのカットが長すぎる印象的なシーンの数々、
終盤に訪れる地獄のようなトリップ映像。
大学で授業を受け持ってくれている映画に詳しい先生は本作を
「あのよく分からなくて何だか眠くなる映画」と答え、
我ら映画研究部顧問に話を聞いてみても、
「若い頃に観て、現実と夢の世界をさまよっていた」と言った問題作。
しかも、そんな本作を学園祭上映会*1日目の終わりに観に行くという過酷スケジュールに映研部員はどうなったのか??
* 年に三回行われる関大映研による自主制作映画を上映するイベントの1つ。
それでは、感想に行ってみましょう!!
オープニングから、妙に心をかき乱される数分間の暗転で幕を開ける本作。
DVDやTVなどで見たことのある方は、このシーンにそこまでの意味を感じなかったかもしれませんが、さすがは音響抜群のIMAX‼
そこに広がる闇はまさに宇宙の闇。
とてつもない不安感を感じさせる不穏な音楽は、
まるで「宇宙に一人放り出されたような逃げ場のない孤独」を感じさせます。
さぁ、そして、物語は最初の難所、
もはや、ほぼサイレント映画といっても過言ではない
猿のたわむれパートへ‼
何度目かの鑑賞となる僕は、このシーンがのちの展開の大きな伏線となるシーンであるため、ひたすら生真面目に目を向けていました。
しかし、なにか、おかしい。。。
横で何か、むせび声が聞こえるのです。
不穏に思った僕は、横の横に座っていた後輩・小松の顔を見てみることに...。
すると、彼が自分の持ってきたハンドタオルで顔を覆っているではないですか。
一体、何が起こったのか。
それはその直後、タオルから顔を出した彼の表情を見て理解することになりました...。
「やべぇ、コイツ、完全にツボに入ってやがる...。」
そりゃ、落ち着いてみれば、大の大人が中に入って「ウギャーウギャ―」奇声をわめき続けているシーン。
それも、昨今公開されていた『猿の惑星』シリーズのようにモーションキャプチャーが発達している時代だったらまだしも、猿の姿がちゃっちいこと、このうえない。
(もちろん、50年前と考えればすごいんですが)
しかも、このシーン、音量が静かになるところが随所随所に差し挟まれていまして、もうこれは完全に
『笑ってはいけない2001年宇宙の旅』
劇場が時折、静寂に包まれる中、必死に声を抑える小松。
しかし、ついに、そんな彼にトドメを刺すシーンがやってきました。
おもむろに地面から骨を拾う猿。
そして、流れる名曲『ツァラトゥストラはかく語りき』の調べ。
そのちゃっちな見た目と壮大な音楽とのギャップ。
映画史に残る名シーンといっても過言ではないそのシーンでさえ、もう、今の彼にとってはただの笑撃シーンへと変容していました。
「デー、デー、デー、デデーン!!」
完全に彼の腹筋は崩壊。
結果、持ってきたタオルに顔を埋めながら爆笑している彼の姿を見て、僕もつられて笑ってしまいました。
マジでスタンリー・キューブリック監督すいませんでした...。
その後、どうなったのかはお察しの通り。
中盤に差し挟まれる休憩時間には、
「一体、あの黒い物体は何なんだ!」
「そもそも、ストーリーの意味が分からない!」
などなど疑問が続出。
案の定、鑑賞後には
「全く意味が分からず、終盤は終始眠かった」
という意見まで...。笑
しかし、一方で「観ておいて良かった」という意見や、「めっちゃハマった」というメンバーもいたのは事実で...。
やはり問題作とは様々な意見を生み出すものなんだということを実感いたしました...。
あ、ちなみに僕の意見では、
もはや、本作はオーケストラのミュージックビデオだったのだと捉えています。(笑)
流れる映像のテーマはズバリ「生命の誕生」
そう思えば本作で登場する宇宙船”ディスカバリー号”の見た目、
そして、それが向かう先が真ん丸な惑星「木星」であったこと、
終盤に登場するトリップシーンと、ラストシーンの新たな生命体。
これらのことを思い出すと、なんだか本作は「受精」の比喩のようにも感じられました。
てなわけで、
賛否両論を生んだ今回の観賞会、果たして次回の作品ではどうなってしまうのか?
今後も更新予定の関大映研のブログ、
是非、お楽しみに~!!