関大映研のブログ

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KFC Diary

Filmmaking is our Blood

合宿終わりました

こんばんは!部長です。

 

9月7日〜11日にかけて長崎県で夏合宿を行っていました。

写真やら動画やらをいろいろ撮ったので、お披露目していこうと思います。実際のところ、学園祭関連の雑務が溜まっているもののめんどくさくてやる気がないだけであります。紹介する写真が多めなので気長にお付き合いください。

 

今回はフェリーにて九州は新門司港を目指し、そこからバスで長崎入りしました。

 

代々映研合宿といえば”フェリー”だったそうですが、部員が減少しつつあるためか現役部員にとっては初めてのフェリーでした。お世話になったのは名門大洋フェリーさん。南港発新門司港行の”一便”に乗船しました。現役映研としても初のフェリーでありましたが、個人的にも初めてのフェリーでした。初めてが名門でよかった。

 

なので出港する瞬間を4Kで撮っちゃうくらいにかなりはしゃいでいました。まあ、この後続く長い長い船旅をまだ知らなかったからなんですけどね。出港の直前エンジンが唸りました。本当に唸ったんです。そして唸り続け、エンジンの振動を我々映研に新門司港に着くまで伝え続けました。名門が誇る古き良き旅客船でした。

 

人数が少ないものの、ご厚意で雑魚寝部屋を丸一部屋、映研でお貸しいただくことができ、のんびり気兼ねなく過ごせました。名門だからこそできるゆとりある旅ですね。

 

出港して間もなく、明石海峡大橋の下を通過しました。たかだか450kmを12時間かけて行くのだから遅いんだろうと思っていたんですが、意外に速いこの名門大洋フェリー。さすが名門ですね。

 

こちらが名門大洋フェリーさんのロビーであります。たくさんの客が座れるほどとても広い。今となっては座っている方々からも”名門”の風格が感じられた気がします。

 

本当に船の中なのかと思える広々とした造り。名門だから成せる”おもてなし”の心の表れでしょうか。

とまあ色々書きましたが、この1便の船はどちらかと言えば古き良き、いや古い船で、とはいえボロボロで目も当てられないなんてことはないんですが、復路で乗る2便の新造船の方が明らかに、本当にキレイで、1便ではしゃいでいた自分に後悔の念しかありませんでした。ご乗船されている方々もどちらかと言えばお年を召したマダムやムッシュが多く、なんなら大学生のグループ(9名)は我々しかないレベルでした。まあたぶんそういうことなんでしょう。(しかも、乗船した7日は雨が降っており船はゆっっくりと右へ左へと大きく揺れました。あと曲がる(旋回する?)たびにも右へ左へと大きく傾き、瀬戸内海だからと舐めていた僕は言うまでもなく酔いました。)

 

夕方17時に乗船し、翌朝4時に叩き起こされ、朝5時に下船するこのクソハードスケジュール名門大洋フェリー1便でしたが、朝が明ける前の明朝・未明ともいえる時間帯の景色はそれはそれで良いものでした。

 

門司港にある名門大洋フェリーの支店が見えてきました!いよいよ脱出下船できます。

 

船を降りて、息をつく間もなく今度は小倉駅行のバスに乗車します。このバスがまた微妙に長い。40分くらい乗ってやっとの思いで小倉駅に到着です。

 

小倉駅Twitterにもかいたんですけどめっちゃ千里中央みありません?どこがと言われると難しいんで、とりあえずGoogleストリートビュー見てほしいんですけど、とにかく千里中央っぽくて全く九州入りした気持ちになれず、次のバス(またしてもバス)までの乗り継ぎ時間を過ごしました。

 

徐々に徐々に日が昇ってきて、そのまぶしい陽射が2時間3時間しか寝れなかった我々の体力をじわじわ削っていきました。写真はそんな中でも元気な1年生たちです。盗撮じゃないです。

 

やっとバスがきました。今思うと今回の合宿はバス移動がかなり多くて、最終日なんかほとんどバスで終わったような気がします。ただこのバス、小倉↔長崎駅前をつなぐ「長崎”県営”バス」らしく、県営なのかと驚いていました(しかもバス自体が路線バスみたいなバスでなく、普通の2列1列でトイレ付きのリムジンバス)。大阪で言うと梅田↔尾道とかのバスを大阪府が運営するみたいなことですよね。近畿圏は電車の交通網が発達しているからそういうものはないんでしょうけど…

 

途中一度だけSAに休憩で立ち寄りました。するとそこには「長崎」の看板が…!もうすぐ長崎ということなのでしょうか。

車中で寝ていたのでここはどこかと地図を見ると、どうやら佐賀県に入ってすぐのあたりだったようです。佐賀というと有田焼きとか、呼子のイカとかなんともティーンの香りがしないものしか思いつかないのですが、あまり印象のない県ですね…

 

そんなこんなで長崎駅前につきました。これがまたどこにでもあるものしか無くて、まだ長崎・九州に入った気がしません。ただ、日差しはとてもきつく、大阪より暑かったですね。

ここでなんとなく集合写真を撮ったのですが、相当酷い顔が多いので公開は控えます。

 

ただその駅前ビルの間からはズズズズズと建物が並んでいるのが見えました。ようやく長崎らしい気分になれました。

 

長崎駅前に着いたのが丁度昼時だったので、飯でも食うかと思い駅ビルのレストラン街に行くとそこで我々を出迎えたのは「カプリチョーザ」。せめてリンガーハットくらいはあってほしかった(それでも道具屋筋のところにある)んですが、皆もあまりお腹が空いてるというわけではなさそうなので、駅近くにあった「日本二十六聖人記念館」へいくことに。

これがまた、もう、すっごい坂の上で・・・たぶん長崎の方からしたらなんてことない坂なんでしょうけど、寝てない・日差しきつい・暑い中での大阪人にはめちゃ堪えました。

 

館内は撮影禁止でしたので写真はありませんが、個人的にはここの建物がとても厳かで、特に2階に「栄光の間」っていうのがあるんですけど、我々関大生として関学に対をなしていたつもりだったんですが、神聖さを感じずにはいられない空間でした。長崎駅前で時間があったら、ぜひ行ってもらいたいスポットです。

 

真面目に見学をしたあとは遊びに行くことにしました。

ドン・キh…長崎ペンギン水族館です。

長崎市網場生まれだから「アバちゃん」というんだそうです。

 

ちなみに以下はドンペンくんです。

f:id:kandaieiga:20170915122111p:plain

http://www.donki.com/official-character/profile.php より拝借いたしました

これは・・・並べてみるとますます・・・

それで調べていてたまたまわかったんですが、長崎ペンギン水族館を訪れた9月8日はドンペンくんの誕生日だったそうです。誕生日おめでとうございます。

ドンペンくんは1998年誕生のようで、長崎ペンギン水族館が開館したのは2001年・・・ということは・・・これは・・・映画以外を研究してしまいました、失礼しました。

 

怪しいアバちゃんはさておき、ここ長崎ペンギン水族館は世界に生息するペンギン18種類のうち9種類もいる、世界一の飼育種数を誇るんだそうです。確かに見渡す限りペンギンでした。

 

そして個人的な意見なのですが、水族館なのに入場料が510円でした。海遊館京都水族館、須磨水族館など水族館の入場料=高いという感覚だったので、この入館料で入れるということがまず感動でした。けれど安いからってつまらないわけではなかったです。

 

水族館目の前の海岸で普通にフンボルトペンギンが泳いだり、わしゃわしゃ歩いていたり、

 

イワトビペンギンが卵を産んでいたり(詳細忘れました)、

 

ヒナが石運んでなんか作ってたり、

 

ヒゲペンギンがクソ自由にウロウロしているのをかなり間近で見ることができました。

 

 

 

 けれど、一番面白かったのはペンギンと交信する後輩くんでしたね。どこに行ったのかと周りを見渡すとこの距離で見つめ合っていました。彼はその後売店でペンギンの人形を満足そうに抱いていました。

 

 入り口から入場ゲートまでの屋外にビオトープやなんやもあったりとか、大満足な水族館訪問でありました。また行きたいです。

 

さて、またバスの話です。長崎ペンギン水族館へも長崎駅前からバスで向かったのですが、これがもう一種のアトラクションでした。速いし揺れるし横Gをバリバリ感じるハードドライビングでした。それでピタパとか全国区の交通系ICカード使えないんですね。長崎なんちゃらとかいうガラパゴスな交通系ICカードはありましたけど… でまたバスが僕らの知ってる路線バスのロングシートではなくて、クロスシート(しかも全席)のバスでした。小倉発のバスは長距離なのでわからなくもないですけど、片道270円のバスでもクロスシート車で驚きました。

↑これが行きのバスです。LCCのピーチもびっくりな座席間の狭さでした。一応吊革もあるので立つ人のことも考慮されているんですね…?

 ↑これが帰りのバスです。帰りこそ2列2列のリムジンバスですごく快適に帰れました。帰りの運転手さんはかなり丁寧な運転でした。

 

泊まった宿は稲佐山の上の方で、宿の方にマイクロバスで送迎していただいたんですが、バスが剥がれそうなくらいの急坂でした。けれどそのおかげで間違いのない景色が見れました。

また朝になるとモヤが1面にかかってこれまたキレイ。

 

 3日目は長崎市内を観光しました! 路面電車の1日乗車券をゲットし、まずはグラバー園へ向かいます。

何度か長崎へは来たことがあるのですが、実はこの路面電車に乗るのは初めてでした。大阪の路面電車というと、阪堺電車こと”ちんちん電車”を思い浮かべます。しばらく乗ってないですが、大阪のちんちん電車のように乗車・降車口が全車両で統一されておらず、先頭で並んでいるつもりでも乗車口が車両中央で結局乗れたのが最後とかよくありました。あとやっぱりトラムは臭かったです。なんでなんですかね…?

 

着きました!これがグラバー園のある山へ登るための「グラバースカイロード」というものらしいです。てっきり江ノ島の「江ノ島エスカー」みたいにエスカレーターなのかと思っていたんですが、実際は「横に動くエレベーター」でした。よくわからないかもしれませんが、みかんの収穫風景とかを思い出してもらえればなんとなく想像はつくと思います。関大前もしくは高槻キャンパスに設置していただきたい素晴らしい設備ですね。

 

これがだいたいグラバースカイロードを登りきったあたりです。写真左手がたぶん稲佐山ですかね?大体港を挟んで稲佐山の反対側に位置しているようです。

 

 とりあえず集合写真を撮りました。これが今回の合宿参加メンバーです。

今回このブログを何度かに分けて書いているのですが、たまたま前期上映会後の集合写真を見たところ全く同じメンバーでした。あの時は部員がいないわけではないと言いましたが、今回もいいます。部員は今全員で17名ほどいます!いますよ!!ご安心ください。

ちなみにこの写真に写っている建物はグラバー邸ではなく、リンガー邸です。リンガーハットのリンガーさんだそうで。

 

神戸北野異人館とはまた違う(個人的な意見)雰囲気でした。

 

日差しはきついし、坂だし階段だしでヘトヘトになり、お腹も空いたので少し路面電車で移動して昼食を取ることにしました。目指すはトルコライスただ一つです。

向かったのは「ツル茶ん」さん。よい字体です。

お店の雰囲気もよく、さらっとかっこよい写真が撮れてしまうそんなお店でした。実際ご飯を食べているとテレビか何かの撮影クルーの方がいらっしゃっていました。

これがトルコライスです!「大人のお子様ランチ」と呼ばれるのも納得です。

美味しい。これはベーシックなトルコライスだそうで、他にもシーフード+ホワイトソースパスタや、タルタルソース+チキンカツのもの、ヒレカツがのっているものなどたくさんありました。

ホントお弁当とかにして売り出してほしい、と思ったんですけど、これって激安スーパーでよくあるデミカツ弁当の中身と同じですよね…?

 

ご飯を食べたらその後は自由行動とし、出島に行く組、オランダ坂へ行く組、亀山社中に行く”人”で別れました。

 

出島組の様子です。

 

 出島組の1人に宿でどうだったかと聞くと「うーん、まあ、はいそうですね」というよくわからない答えを聞いたので行かなくてよかったかなと思います。

 

僕はオランダ坂へいきました。オランダ坂は様々なドラマや映画のロケ地となっているようです。

着いて登りだしたはいいんですが、「あれ…なんで好き好んでわざわざ坂登るんだ…?」というオランダ”坂”へ来ておいて当たり前すぎる疑念を抱いてしまい、速攻Uターンをキメました。滞在時間は10分もなかったと思います。

早速下る我々

 

その後

長崎市べっ甲工芸館へいきました。本当にありとあらゆるべっ甲の工芸品が展示されており、見渡す限りのべっ甲でした。驚いたのはべっ甲の資源があと役10年分くらいしかないとのこと。原料という言い方ではありますがタイマイの甲羅ですし逆にまだあと10年持つんですね…

展示品で目を引いたのはべっ甲でタイマイを作っていたものです。ちょっと狂気感じません?ブラックジャック的な話ですよね。

 

 亀山社中に行った彼はどうだったんでしょう。良かったとは聞きました。

 というと写真を送ってくれました。

眼鏡橋も見に行っていたようです。

 

 なにわともあれ3日目の市内観光は終了です。この日もいいお天気で夕焼けもきれいでした。

 もちろん夜景も。

 

本当に泊まった宿めっちゃくちゃ景色よくて、展望台もあるレベルで最高なんですけど、一つ言いたい事があって

食えないレベルの量のご飯を出すな、

といいたい。

 見た目すごい美味しそうでしょ。1泊目なんですけど、これで4人前ですよ。だったら大した事ないとお思いでしょう。僕も最初そう思って、宿の方に言ったんですよ。そしたら宿の方が「大学生で未だにこれを食い切った人は見たことないですね」と。僕だってデブの端くれです。食べてやろうじゃないかと、食べきってやろうと思いました。

 

無理です。

 

なんすかこのちらし寿司の量。何合炊いたんすか。鍋に入ってるのこれ長崎ちゃんぽんなんですけど、もはや肉無し油なしの二郎系ですよ。

それでもちゃんぽんは全部食い切ったんですよ。よしいけると思った時追加が来ました、皿うどんです。それも業務用スーパーで買ってきた麺そのままみたいなのに大量の餡をかけた皿うどん。いや、いやアホか。その後も後輩ちゃんが皿うどんを、僕が鶏肉と角煮をおかずにちらし寿司に挑みましたが半分も食べれず… 僕はデブ失格です、ダイエットします。

飲食店で働いている同期と後輩くんいわく、まあどうせ捨てるからとのことですけど、それはそうかもですけどもったいないし、こんな量いらないし、量減らして品数増やすか質あげてほしかったです。まあ学生ごときが文句を言うなということなのでしょうけど…

ちらし寿司を食べすぎた僕はその後3−4時間ろくにしゃべれず、同期に「お前合宿の空気乱してるぞ」とすら言われました。僕はフードファイター向きの人間ではないとその時悟りました。

2泊目は心の声が届いたのか、かなりコンパクトに和でまとまっていたんですが、それでも後半謎のロールキャベツが追加され我々は敗れました。

 

 さてさて、3日目は軍艦島こと端島へ!!この合宿のメインです。

今回はたくさんある軍艦島周遊・上陸クルーズの中でもシーマン商会さんの船で行くことにしました。

当日その場で知ったんですが、どうやら港から40分ほどかかるとのこと。実際は出港から上陸までが40分くらい、ということでした。

この日もまたとてもいい天気でした。波はとても穏やかで、なんの問題もなく軍艦島にも上陸できるとのことです。

軍艦島へ向かう途中、三菱重工業のドックがあり、右からあさひ・あしがら・こんごうと3隻、そして更に隣のドックでは建造中の護衛艦の姿もありました。

実は昨日グラバー園から見えてはいたんですが、近くで見るとかなりの迫力でした…!

 

そしてそして!

ヌッ

ヌヌヌッ

軍艦島へ到着です!

上陸も無事できました。軍艦島世界遺産にする会の理事長さんが迫真の解説をなさるのですが、安全上の配慮で僕らが行けるゾーンは限られており、個人的にはただの廃墟にしか感じなかったです。あくまで個人的です。部員の中には理事長さんの解説でウルッと来たと言っていた人もいました。

終わってみて思ったことは、生活感が残っているような場所へ行ってみたかったです。ここに人がたくさん住んでいたのはもう何十年も前のことなのでそれはとても難しいことなのでしょうけれど…

 

 

 

なにわともあれ!我々は11日の早朝、帰阪しました。

楽しい最後の合宿でした!幹事ありがとう〜、ご苦労様でした。

 

以上で合宿の報告で終わります。

 

次回は学園祭終わりにまた、お会いしましょう!ではでは〜!!!